ギフテッドの集い

ギフテッドの人達がより良い人生を送るために情報交換をするブログです

若い頃にギフテッドであることに気付くには

こんにちは、やすくんです。


最近、どうすれば若い頃にギフテッドであることに気付くのかと言うことをよく考えます。私もそうでしたが、ギフテッドの多くは子供の頃から周囲との間に差や溝を感じ、孤独感やその他のネガティブな感情を抱くことが多いです。しかし、出来るだけ早い段階で本人がギフテッドであることに気付けば、もしくは、周囲が気付いてあげれば、その人の人生は少し楽になるのではないかと思います。


そのためにはまず、ギフテッドという概念を周知させなければなりません。ギフテッドとはどういう特徴を持ち、どんなことで悩んだり、苦しんだりするのかをみんなに知ってもらうのです。これは教育関係のブログなんかで取り上げれば、そのうちに自然と拡がっていくのではないかと思います。


難しいのは自分や自分の子供がギフテッドであるという判断を下すことです。ギフテッドの特徴のいくつかは、割と早い段階で、しかも、客観的に、周囲の人(親や教師)が気付いてあげることが出来ると思います。例えば、「質問が多い」「数学が得意」などは周囲から見ても分かりやすいですね。しかし、ギフテッドの白昼夢を見やすい特徴などは「あの子は授業中、いつもボーっとしているな」と誤解される可能性が高いでしょう。また、その他のいくつかの特徴はASDなどの発達障害の特徴と似ているため、発達障害を持っているのではないかと誤解される可能性もあると考えられます。(2Eの場合、実際にASDなど発達障害の特徴を併せ持っている可能性もあります)また、「高い倫理観や道徳観」などは、大人へと成長していく過程で学んでいくところが多く、子供の頃にはその片鱗が小さくて、周囲から気付かれ難いかもしれません。


これらを踏まえると、専門家でなければ、対象の人物がギフテッドであるかどうかを判定するのはかなり難しいのではないかと思います。そうなると、ギフテッドという概念を日本に浸透させ、それらの人々を早い段階から支援するには、まずはこれらの専門家を養成しなければならないでしょう。しかし、私の知る限り、ギフテッドの人達の多くは普段の生活を送るのがとても困難なわけでもない(少なくとも周囲からはそういう風に見られない)ので、政府がギフテッドを支援のために専門家を養成してくれるとは考え難いです。(欧米とは異なり、「出る杭を打つ」傾向の強い日本では、IQの高いギフテッドのための支援を他の教育政策より優先的に実施してくれるとは考え難い)


と言うことは、当事者達やその保護者、その他、ギフテッドを支援したいと言う人達だけで、これらの専門家を養成する仕組みを作らなければなりません。これはなかなか大変なことです。まず、専門家になるためには欧米でギフテッド支援や研究を学ぶのが最良だと思いますが、どこの教育機関で学べばよいか分からないし、その費用も自腹となり、専門家になった後の就職先も保証されているわけではありません。これではギフテッド支援の専門家になろうという人はなかなか出てこないでしょう。


そうなると、本職は別に持ちながら、欧米の文献などを参考に、自分達で勉強する方法が次に浮かびます。欧米の専門家ほど知識も経験も十分ではないかもしれませんが、これが現実的な方法かもしれません。(望ましいのは、年輩のギフテッド当事者が専門家を目指すことかと思います)ギフテッド当事者が集まって勉強会を開き、専門性を高め、ギフテッドの可能性があると思われる子供達や若者達が本当にギフテッドなのかどうか判定する仕組みを作ってみても良いかと思います。


皆さんはどう思いますか?