ギフテッドの集い

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他人に何かを期待する

こんにちは、やすくんです。


先日、友人と話をしていた際に、その友人が私に「ある事」を望んでいる事が分かりました。私はその事に応える義務も無いし、そうしたいとも望まないので、この友人に対して丁寧に、彼の期待に応える事がない旨を説明しました。賢い方なので説明内容を理解してもらえたと思うのですが、それでもこの友人としては自分の期待に私が応えなかったからでしょうか、明らかにモヤモヤした感情が顔に現れていました。


それ以降、この出来事を私の中で消化しようと努めてきたのですが、その過程で、自分もこの友人同様、誰かに何かを期待し、自分の思う通りにならなかった際にネガティブな感情を抱く事が色々ある事に気付きました。その中には、その様な感情を抱いて当然の事(例えば、部下に全力で頑張る様に期待する事)もあれば、不当だと思う事(例えば、部下に自分と同等以上の成果を期待する事)や、グレーゾーンな事(例えば、部下に急成長を期待する事)がありました。


ここで言う「グレーゾーンな事」とは、法律やその他のルールで明確な定めのない物の事を指します。この世界にはこの様な「グレーゾーンな事」が多く存在し、文化や慣習、人間関係などの中にも沢山見受けられます。正直、期待して「当然の事」よりも、「グレーゾーンな事」のほうが圧倒的に多いのではないでしょうか。


人はそれぞれに役割や肩書を持っています。上司や部下であったり、親や子、先生や生徒、夫婦や恋人、友人や知人。我々はそう言った役割や肩書に対して、期待するイメージを重ねます。ところが、このイメージがどれくらい適切なのかは検証されていない事が多いと思います。例えば、「上司とは部下の面倒を見るものだ」と言うイメージを持つこと自体は一般的だと思いますが、具体的にどれくらい面倒を見るべきなのかと言うと、どこにも明記されておらず、上司と部下の間で差が生まれるのも当然かと思います。場合によっては、二人の関係が上手くいかなくなる可能性も考えられます。


「親ガチャ」なんて言葉がありますね。これって、親に何かを期待しているからこと使われる言葉なんだと思います。財力、愛情、ルックス、知性、運動神経・・・、まぁ、何でも良いですが、とにかく何かを期待している。それで親がその特性を持っていないと「親ガチャで外れた」と言うのでしょう。期待すること自体、間違っているとは思いませんが、それこそグレーゾーンだから、期待に添えていればラッキー、そうでなければアンラッキーくらいのものでしょう。


世界一周してた頃、旅先で知り合った人達と「この世界は完璧ではない」と話をしたことが何度かありました。今でもつくづくそう思います。誰かに何かを期待出来るほど、この世界は完璧ではないですね。