ギフテッドの集い

ギフテッドの人達がより良い人生を送るために情報交換をするブログです

自由と孤独

こんにちは、やすくんです。


ギフテッドは一般的に哲学に興味があると言われています。私も一昨年くらいから、哲学カフェに参加したり、哲学本を読む機会が多くなってきました。


最近読んでいる哲学関連の書籍に、エーリヒ・フロムの紹介がありました。彼はその著書「自由からの逃走」の中で、「人は自由になればなるほど、心の底で耐え難い孤独感や無力感に脅かされるようになる」と言っています。


私が初めて本気で自由を欲するようになったのは高校生の頃でした。封建的な父親にうんざりし、早く家を出たい、自由になりたいと毎日のように願っていました。そして、大学進学と共にその願いは叶うこととなりました。引っ越しも終わり、下宿先で初めて独りで生活を始めてすぐ、フロムの言う通り、私はとてつもない孤独感や無力感に襲われました。今まで家族に囲まれて、家事も全くせずに生きてきた人間が、ある日突然、孤独で、全ての事を自分でこなさないといけない状態になったのですから。


この体験を通し、自由になることは同時に、自分に関わる人・物・事との関係が切れてしまうことだと私は理解しました。自由になることは必然的に孤独になることなのです。そして、孤独になると、能力の有無にかかわらず、全ての事を自分で何とかしなければならなくなり、その過程で色々な失敗をし、無力感を感じるのだと思います。


最近、人類の文明的なことから自由になりたいと考えるようになりました。人類が築き上げてきた政治、経済、文化、科学、教育と言った全てのことから自由になりたい、そして、一から自分の力で好きなように自分の生活を設計してみたいです。でも、今まで経験したことのないような孤独感や無力感と闘わなければいけないんだろうな・・・。


野生の動物はすごい。孤独に負けず、本当に自由に生きている。私も強くなろう!